著:野田浩資
誠文堂新光社
ドイツレストランのシェフであり音楽愛好家の野田氏が、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスなど有名作曲家の人生を彩った「料理」について切り込んだ本書。私の得意料理である「グヤーシュ」(ハンガリー風牛肉のパプリカ煮込み)がどの作曲家で登場するのか楽しみに読んでいたら、シューベルトの好物で、自らせっせと作っていたとのこと。ただし、貧しかった彼が使ったのはもっぱら牛や豚の臓物やクズ野菜だったというエピソードには泣けます。レシピも詳しく記載されているので、作曲家が愛した味を再現できます。
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