著:原田マハ
PHP研究所
<アートの本棚>
俵屋宗達に傾倒するあまり、京都国立博物館の研究員になった望月彩。30年以上宗達を追いかけてきた彼女がひょんなことからマカオで一枚の不思議な絵に出会い、物語は一気に天正8(1580)年の肥前·有馬にワープします。もし天正遣欧使節団の四人の少年たちに、織田信長の命を受けた若き日の俵屋宗達が加わり、ともに欧州諸国を巡ったとしたら――本書は筆者のそんな大胆な仮説が生み出したフィクションではありますが、実際には謎だらけの宗達のこと、そんな奇跡がぜったいに起こらなかったとは誰にも断言できません。そう、まさに、信じるか信じないかは、貴方次第。
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