『ほんとの野菜は緑が薄い 「自然を手本に生きる」編』
- 13 時間前
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著:河名秀郎
日本経済新聞出版
<世界の入口となる本棚>
近ごろは普通のスーパーにも特設コーナーが設置されるなど、無農薬有機栽培の野菜がずいぶん身近になりましたが、さて消費者がその実態を正確に把握しているのか、となると微妙なところです。本書のタイトルが警告しているとおり、無農薬でもたいていは肥料が与えられているからです。毎日食べている身近な野菜について、私たちは意外と知らないのだと、本書を通じて痛感することでしょう。実態を知ってしまうと、野菜選びに慎重にならざるを得なくなるかもしれません。あくまでも自然をお手本にする筆者の考え方は、つまるところ、私たちの生き方そのものを問うているのです。

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