著:難波里奈
誠文堂新光社
<食べる本棚>
「純喫茶」なんて私のなかで勝手に”死語の世界”と思っていましたが、近年は「純喫茶」がブーム。京都の「純喫茶」を集めた本書のようなおしゃれ本も出版されるに至っています。お酒をメニューに載せないという点で、なにぶん左党の私には別の惑星のような遠い存在でしたが、以前住んでいた家の近くには「喫茶チロル」があり、また今の家の近所にも「喫茶翡翠」が建ち、心理的には遠くてもまったく縁がないわけでもないのです。しかも本書を見れば上記の店も、そのほかの店も、すこぶるうまそうな甘味や軽食がずらり。なんだ、おらは単に「純喫茶」について喰わず嫌いなだけだったんだな、と本書を読んで反省した次第であります、ハイ。
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