著:小山裕久
淡交社
<食べる本棚>
茶席の初座として主人自らの料理で客をもてなす本来の「茶懐石」の精神に則り、「茶懐石料理」を提供するポイントをまとめた本書。 料亭「青柳」の三代目主人としてのキャリアに加え、長年海外で日本料理の普及につとめた経験も盛り込んだ本書は、「茶懐石」のある意味簡素で控えめなスタイルを忠実に伝えています。 そんな難しいことはさておいても、「もてなしの心」が伝わる料理の美しさは必見。 トリュフやキャビアなど洋の食材満載の「夢のフランス懐石」は、かつてパリのホテルブリストルを一週間満席にしたという逸話を彷彿させます。
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