監修:横浜市歴史博物館
河出書房新社
<食べる本棚>
「私のソウルフードは何だろう?」と最近考えたのですが漠然と「米系」と思いました。米系と言えばおにぎり。ちょんとつまんで食べられる楽チンフードですよね。文献・絵図調査→遺跡から出土した炭化米塊(おにぎりの可能性がある黒く炭化した米)への考古学アプローチでおにぎりの歴史の謎を追う構成です。弥生&古墳時代の炊飯を出土資料の小さな手がかりから再現するなど、その努力というか執念に感服します。全国の1度食べてみたいおにぎりやトリビアだけではなく、何かの謎を追う人々のカッコよさ、楽しさにも触れられる本です。
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