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『京都の平熱 哲学者の都市案内』

著:鷲田清一 写真:鈴木理策

講談社

<京都歩きの本棚>


『哲学者の都市案内』の副題に身構えて読み始めるも、「怪しげな男たちの溜まり場」、「ピンク映画館」、「三奇人」などの文字が踊るまえがきから、気持ちよく期待を裏切られる。京都は「千年の都」と言われながらも、「京都らしさ」という虚像が幻や陽炎のように漂うだけ、と断言する著者。ラブホテルに囲まれた安井神社の凄まじい絵馬や、奇妙な「お水」系ビルが列をなす祇園の一角、夜の帳が降りた西陣界隈などなど、京都人の日常に寄り添って空くさまざまな「孔」に魅力を見出す哲学者による、”形而上学的に妖しい街”京都の案内本。




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