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『絵本戦争 禁書されるアメリカの未来』

  • 執筆者の写真: 立誠図書館
    立誠図書館
  • 4月25日
  • 読了時間: 1分

更新日:5月28日

著:堂本かおる

太田出版

<世界の入口となる本棚>


アメリカで激しさを増している児童書・絵本、ヤングアダルト(YA)本の禁書運動についてのアメリカ在住の著者によるレポート。過去にも禁書として取り上げられた本はあったが、現在のように一度に数冊以上が禁書申請されることはなかったそうです。自分が子どもに読ませたくない本は図書館や学校からすべて排除すべきという保守派の政治家や保護者による激しい運動。その有り様は、図書館や子どもの本に関わる者としても、想像するだけで恐ろしい。と同時に、本書で紹介されている禁書対象となっている絵本の内容の深さに驚かされます。時代に逆行するようなアメリカは一体どうなっていくのか。多様性を声高に唱える日本の社会も口先だけになっていないか、考えるヒントになる1冊です。



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