著:九螺ささら
朝日出版社
<世界の入口となる本棚>
「短歌」がマイブームである。少し前から気になっていたが、最近は手当たり次第に読んでいる。短歌アンソロジーのような本も良いが、やはり丸々1冊その歌人のほうがより世界を堪能できる。本書は九螺(くら)ささらの初めての著書で、短歌と文章が全部で86テーマ。哲学的で宇宙的でポップで、全然詳しくはないが、ちょっと見たことのない短歌なのだ。特に好きなものをふたつ。「わたしとはほとんどが水水ゆえにゆれるきらめくながれ消えゆく」「<体積がこの世と等しいものが神>夢の中の本のあとがき」気になった方はぜひこのワールドに触れてみて。


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