『くらべる京都』

著：岡部敬史

東京書籍

＜京都歩きの本棚＞

京都人は何ごともくらべてみないと気が済まない人種といわれています。格や家柄をくらべ、京都人と大阪人をくらべ、洛中と洛外をくらべ、ああややこしい。私は京都人ちゃうから知らんけど。本書では京都の名所や料理、建物などを写真で並列し内容を比較するというもの。似ているけど微妙に違うものや、きっぱりと違うけど関連があるものなどさまざま。生粋の京都人なら膝を叩きすぎて腫れ上がる内容なのではないでしょうか。わたしは今宮神社の近くに住んでいますので、門前に建つ二軒のあぶり餅やさんの比較には興味が尽きません。本書を参考に京都を比較する旅に出るのも楽しいことでしょう！