木下龍也
ナナロク社
<世界の入口となる本棚>
いただいたお題に添ってその人のために短歌を詠む。そうして作られた作品のうち、出版OKの許可を得たものを集めた短歌集。これが異例のヒット作となっています。Twitter、LINE、TikTokなど短いコンテンツが好まれる今の時代の雰囲気に受け入れられやすいということもあるかもしれません。肉親の死やうまくいかない恋など、とても個人的な歌なのに、「私のことを歌っている」と感じる何かがこの短歌集の中にはあるように思います。短いから簡単、長いから難しいとは一概に言えず、時間をかけてことばを選び、推敲を重ねてできあがった渾身の100首。短歌の世界にひたってみてください。
Commentaires