著:小林玖仁男
幻冬舎
<京都歩きの本棚>
筆者は料理人であり、物書きでありまた余命宣告を受け、残された余生を大好きな「京都」で過ごそうとわざわざ埼玉県から引っ越してきたのである。余命が決まっている人から見た「京都」の素晴らしさがこの1冊には詰まっているのである。きっと余命など決まっていなければ感じない事も筆者は余命宣告をされているからこそ、敏感に京都の素晴らしさを感じたのかもしれない。余命宣告もなく、毎日の生活が京都にある私とはまた違った目線で京都を見ておられました。もし、私が余命宣告をされている人間なら、自分の好きな土地に今までの全てを置いて引っ越すことができるだろうか?筆者のように前向きに生きることができるだろうか?この1冊は単なる京都を案内する1冊ではなく、人生をも考えさせる1冊なのでした
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