著:万城目学
文藝春秋
<京都歩きの本棚>
本年1月に『八月の御所グラウンド』で念願の直木賞を受賞された万城目学さんの最新作。本作品も前作に引き続き京都が舞台です。研究発表会のため6月の京都を訪れた高校の歴史教師である主人公滝川さんが、ひょんなことから”本能寺の変”的世界にリンクしてしまいます。いまだ謎の多い”本能寺の変”を大胆な解釈したハードボイルドなストーリーに、ちょっと不思議な万城目ワールドがクロスしてハラハラドキドキの展開に!この流れに勢いづいて、次は”幕末維新の変(龍馬暗殺)”をテーマに一本気合の入った長編を書いていただきたいものです。
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