中村 肇河
出書房新社
〈京都歩きの本棚〉
味わうだけでなく鑑賞する楽しみも兼ね備えている和菓子を、本書では写真とともに日本語と英語でそれぞれ解説している。あまりの美しさに思わずシャッターを押しそうになるが、和菓子の楽しみ方はそうではない。食べたらなくなってしまう、そんな儚さがあるからこその「美」であることを理解すべきなのだ。心に刻まず、SNSのタイムラインに刻むだけで何の得があろう。……え、何?多くの美女から「いいね」とコメントがもらえる?……あぁそう。そういうことなら私も早速シャッターを押すことにします。すみませんでした。
(普照)
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