著:アンジー・トーマス 訳:服部 理佳
岩崎書店
〈新しい本棚〉
2016年にアメリカで起った黒人男性が警官に射殺された事件がモチーフの本書。日本では疎い問題だからこそ読んで欲しい1冊。黒人の主人公スターは幼馴染が警官に射殺される現場に居合わせます。普通の女の子が事件をきっかけに家族、友達、恋人との関係の中で人種差別を考え、行動する様子を追体験します。社会問題はどれだけ人の気持ちを想像できるかがポイントだと思うのですが、そんな時に本は力を発揮することを実感しました。また、タイトルはラッパー2PACの曲が由来で、ブラックミュージックの背景も少し知れた気がします。
(栗山)


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