渡辺都
新潮社
〈京都歩きの本棚〉
一保堂は創業1917年のお茶屋さんです。6代目夫人による歳時記で読みすすめるとお茶の香りと、優しそうなお人柄があふれてきます。手軽にお茶を楽しむ方法など豊かな時間の提案が満載の1冊。私が昔バイトしていたお料理屋さんは食後のお茶が一保堂のいり番茶でした。見た目は枯葉、かなり香ばしくてインパクトがありますがハマりました。贈り物や背伸びする時は玉露、年末は無病息災を願う大福茶を買い、粗品のロゴ入りふきんを頂くのがいつからか決まり事です。季節感や安らぎを求めてフラフラとお茶の香りに誘われて通っております。
(栗山)
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